松山・城下町の情景
本日はバイクをホテルに駐めて、最寄りの道後温泉駅から伊予鉄道を利用して松山城に向かう予定。かねてから憧れていた あの可愛い蜜柑色の路面電車に乗って松山市内を散策してみたかったんです☺️
旅先で土地の生活に根付く乗物に乗り換えて地元に馴染んでみるのも、自由なバイク旅の楽しみ方のひとつ♪
松山市の路面電車(市内電車)
松山市内を走る路面電車は伊予鉄道が運営しており、通称「市内電車」と呼ばれています。
路線は、松山市内中心部、松山城をぐるりと囲むように線路が伸びているため、この路面電車に乗れば、松山城、大街道、道後温泉といった、松山市内の主要観光地へ行くことができます。
Neroは宿泊したホテルのある道後温泉駅から乗車。
「道後温泉駅」から松山城の最寄りとなる「大街道駅」まで6駅(約10分)のちいさな電車旅♪ 該当区間の運賃は180円でした。とっても素敵な女性運転士さんが操縦してくれた^^ゆっくりと街の真ん中を車と併走する車窓を眺めながら、松山市内の生活の空気感と風情を感じることができました。
市内電車路線図
〈系統別の路線ルートに注意!〉
Neroが嵌まった激ミスをお伝えしておきます。この路線、全部で5系統の路線が存在しており、ゆるーい下調べで適当に乗ると、それぞれのルートに初見ごろしの分岐ルートが用意されているのです。
道後温泉から市内方面へ伸びる路線は二つの路線(3番・5番)のみなので、行きはどちらに乗っても目的地方面に進むのですが、市内から道後温泉へ伸びる帰りの電車では、万一それ以外の路線(1番・2番・4番)に乗ってしまうと温泉街には帰れません。ひたすら市内のどこかへ連れて行かれます。
Neroはこのシステムを知らず、ホテルのある道後温泉街に帰るとき何度も間違った系統の電車に乗り直しては、その都度市内の知らない場所へ転送されて泣きそうになりました。
ロープウェイ通り商店街
大街道駅を降りて程なくして、松山城のすぐ麓、ロープウェイへと続くストリートの商店街が現れます。
ここは観光客が多く活気溢れる通称「ロープウェイ通り」
美しく情緒ある景観のなか、お洒落なお店がずらっと並び、愛媛ブランドで名高い「今治タオル」の販売店をはじめ、地元の食事が食べられる店や土産店が数多くあります。蛇口をひねると出る蜜柑ジュースも観光客に定番の大人気。そして、全国でも先駆けとなる、バリアフリー化された商店街だそうです。
名物の鯛めし屋さんの看板もところどころに散見されます。ちなみに以前にご紹介した、Neroが四国上陸初日に訪れた松山鯛めしの「秋嘉」も、この通りの一角にあるお店なんです。
松山城 ロープウェイ乗り場
商店街を抜けると、そこには松山城へと続くロープウェイ乗り場が現れます。
街から城へのアクセス導線がめっちゃコンパクト。観光客がストレスなく移動できるよう、よく設計されています。
尚、山上への移動には、ロープウェイだけでなく、お好みでリフトも選べます。
〈松山市ロープウェイ乗り場|アクセス〉
チケット売り場でリフトの存在を知ってめっちゃテンション高まりました。
なにそれ空中散歩とか😍 ぜったい楽しそうじゃん
天気も良く気持ち良さそうだったので、ロープウェイではなく、行き帰り両方とも迷わずリフトを選びました。
上りは山上の松山城をチラ見しながら進む高揚感、下りでは城下町を見下ろす圧巻の景色が広がります。
6分間があっという間に感じる、開放感溢れる空中散歩でした。
松山城 天守
松山市の中心部(標高132m)にそびえ立つ松山城は、賤ヶ岳の合戦で有名な七本槍の1人、加藤嘉明が築きました。門・櫓・塀を多数備え、狭間や石落とし、高石垣などを巧みに配し、攻守の機能に優れていることが特徴。
松山城は、日本で12か所しか残っていない、江戸時代以前に建造された天守を有する城郭の一つです。
城に向かって歩く石垣の道は、一直線に天守に向かうと見せかけて突然Uターンする構造となっています。
攻め入る際に一旦天守に背中を向けなければならないため、その際に折り返しの石垣上から攻撃して一網打尽にできるよう戦略的レイアウトだそうです。門の上部には横一列に鉄砲や矢で敵を撃つための「狭間(さま)」が並んでおり、さらには頭上から石を落とせるような仕組みが各所に点在。
ひとつひとつの仕掛けを確認しながら歩くと、城と言うよりまさに要塞を感じます。松山城が難攻不落と呼ばれる所以がよくわかりました。
天守まで昇ると、そこには城下町松山の素晴らしく広大な街並みが見下ろせます。お殿様気分を堪能させていただきました😌
おいでん家 道後店
この二日間、松山市の誇るシンボルである温泉街や城下町、その風情をたっぷり堪能できしました。
明日から街を出て高知方面の山岳エリアへ移動予定となるため、松山で過ごすのはこれが最後の夜。
寂しすぎる。気持ちのよい疲れを残していよいよ最終日の晩ご飯。初日の『松山鯛めし』から始まったこの松山旅だから、その〆として相応しい、鯛めしのもう一角である『宇和島鯛めし』を食することにしました。
弾力ある鯛の身が、醤油、みりん、卵、ゴマ、だし汁をあわせたたれに漬け込まれ、そのたれごと熱いごはんにかけて食べるとか、もうこれ以上ない至高の時間♪
ぷりっぷりの食感とTGKのコラボとか…こんなの美味しいに決まってるじゃん😭絶品でした。ほんとにご馳走様でした!
〈おいでん家|アクセス〉
メルパルク松山
尚、松山で宿泊したメルパルク松山さんのホスピタリティが素晴らしく、とても有り難かったです。
バイクが雨風を避けられるよう、また盗難防止のためにも、エントランスのすぐ横の屋根付き特等スペースに駐めるよう誘導していただきました。おかげさまで、お出掛け中も就寝中もほんとうに安心だった。あらためて、ご厚意に感謝です。(※2023年時点、コロナ禍の影響もあったのでしょうか…惜しまれつつ閉業となってしまったようです。本当に素晴らしいホテルでした。)
松山で出会った皆方々がほんとうに良い人たちばかりで、この土地がいっそう大好きになりました。ありがとう。きっといつかまた帰ってきます。