JR 下灘駅(しもなだえき)
「海が見える駅」としては日本一フォトジェニックと名高いのがこちら
愛媛県の海沿いを走る「愛ある伊予灘線」(JR予讃線)の『下灘駅』。
下灘駅|駅ホームから見える海と空の情景
駅ホームからは何も遮るものがない、遙か水平線まで見渡せる瀬戸内の海が視界いっぱいに広がります。
海沿いの国道よりも高台にあり、近くに背の高い建物もないため、こんなに幻想的な世界を眺めることができるんです。
そして、青い。というか碧い。
空と海の境目がわからなくなるほど、空と海の美しいコラボレーション。
一眼レフを持つ手が喜びで震えるほどの美しい光景でした。
なんだろう。
初めて来たのに、初めて見た景色なのに、なぜか懐かしさがこみ上げてくるのは…
ずっと昔に夢で見たことがあるような、子供のころに脳内で描いてた童話の中に飛び込んだような、そんな郷愁メルヘンを感じる情景が、この駅にはありました。
下灘駅|愛機DUCATI1198sと記念撮影
下灘駅駐車場にて、駅をバックに愛機を撮影しました。
ずっと憧れていた駅でコラボレーションの記念撮影ができて大満足。
同じくホーム内で映え写真を撮り合っていた、学生さんと思われる皆様方もとっても楽しそうでした。
[撮影にあたってのご注意]
CMやSNSで有名になってしまったこの駅には観光客(外人の方も含めて)の方々がひっきりなしに訪れるため、静寂な情景を狙ってゆっくりと撮影するのが、なかなか難しかったです。
上記画像は、たまたまバイクの横が空いている時を狙って撮影しましたが、基本的には、この駐車場は観光の方の車が入れ替わりたちかわりで、びっしり埋まっていることが多いので、撮影の際にはタイミングを待つ根気や注意が必要かも。
ただし、良い構図で撮りたい一心で、周囲の方々の邪魔になったり独りよがりな行動をとらないよう、譲り合いの精神とマナーを守りながら撮影したいですね。
下灘駅|駅ホームと線路
海沿いに続く線路。なんて幻想的。どこに連れて行ってくれるのだろう。
バイクで来ていたので叶いませんでしたが、いつか列車に乗ってのんびり身を任せてみたいと思える景色でした。
ちなみに、この駅は鉄道ファンの間では「一度は降りてみたい駅」としてもランキングされるほど、その道の方々にも魅力的な駅とのこと。
ここに電車で訪れる場合、愛媛中心部の松山駅から普通列車で1時間ほどで到着できるそうです。(ただし本数は1〜2時間おきに1本程度です。)
下田駅|駅舎前
この、のどかな風景よ。
下灘駅は無人駅です。駅舎は平屋建てで、とても小さな駅。
駅舎の周りに咲いている花は、この地元の方が協力して植え、育てた花々なんだそうです。これぞ日本の田舎の風景って感じですよね!大好き。
のどかで、ゆっくりした時間の流れる、のんびりとした場所。
絶景の裏にある、駅舎前の裏道にも、心から癒やされる情景がありました。
下灘駅|アクセス情報
住所:愛媛県伊予市双海町大久保
バイクで松山側より訪れる際には、南西・海沿いに国道378号線を進むとたどり着けます。
下灘駅|下灘珈琲
下灘駅の駅舎前にある名物のキッチンカー。
白くて丸いシルエットが可愛い映えカフェ。
それが『下灘珈琲』
炎天下のもと、冷え冷えのアイスコーヒーがありがたい。たしか、お値段450円ほどだったと思います。
すっきりしていて、それでいてコクのある、本格的で美味しいブラックコーヒーでした。
スタッフのお兄さんもとても気さくで親切でした。
横浜からバイク旅で来たことを話すと、愛媛の美味しい食事処や名所をたくさん教えてくれました。
とても楽しい時間をありがとうございました。
ご馳走様でした。
これまでの人生でも指折りの、とても素敵なシチュエーションでいただいたコーヒーでした。
夕やけこやけライン
『夕やけこやけライン』とは全国公募で選ばれたドライブコースの愛称で、伊予市双海町から大洲市長浜町までの海岸線・国道378号の一部を指します。
このエリアから臨む夕焼けは息を呑むほどの美しさと評されているのです。
国道378号線は、高台の下灘駅を降りてすぐの海岸線の道路のため、帰りがけに通ることができました。
夕やけこやけライン|人生の黄昏どきすら連想させる 泣けるほどの夕焼けの美しさ
↑あまりの美しさに、まだ高台にいるうちに撮影してしまったのですが、厳密には、この高台を降りた海沿いの道が国道378号線(夕やけこやけライン)です。でも、すこし高い位置から見る景色もやはり素敵でした。本当に、うっとりするほど美しい空の色。
皆様もここを訪れる際には、ぜひ、日の沈むころ、夕陽がもっとも燃えている時間帯に走ることをおすすめします。こころを強く打たれたように、なんだかとても切なくなる、泣きたくなるような夕陽の情景でした。
日常では決して味わえない感情を引き出してくれた、伊予の素晴らしい景色にほんとうに感謝です。