臨海副都心|東京湾を望む小さな埠頭
現代における、超絶ストレス社会。
日々の生活にすこし疲れたとき、何かに行き詰まったとき、人生の選択に迷ったとき。
ふと夜の海が見たくなりませんか?
ネロはそんなとき、バイクに乗ってときどき此処に来ます。
都会の街並みに陽が落ちるころ
臨海副都心の港にたたずみ、東京湾の空が紺碧に染まるまで
缶コーヒーを片手、愛機と寄り添い
埠頭から見える景色のうつろいを、ただただ…まったり眺め、黄昏れる。
日々積み重なったノイズをリセットするために必要な
じぶんだけのセレモニー。
豊海水産埠頭
かちどき橋駅から清澄通りを突き当たりまで進む。
晴海埠頭の側にある、静かな波止場が此処、豊海水産埠頭。いわゆる観光地ではないため、決して整備された環境ではなく、知る人ぞ知る埠頭なのですが、ここから見える東京夜景があまりに儚く美しいんです。
豊海水産埠頭とは
豊海水産埠頭は、東京湾や朝潮運河に面する埋立地であり、東京都民に新鮮な水産物を円滑に供給するために造成されたのがはじまり。もともと「月島漁業基地」としてスタートしましたが、現在では「冷蔵庫団地」と呼ばれ、主に冷凍・冷蔵水産物の供給基地として機能しているそうです。
観光地として認定整備された場所ではないため、日中は水産関連の会社の皆さまが倉庫内の荷物の出し入れや荷揚げなどのタスクで、慌ただしくお仕事をされています。
この地帯は勝どきや築地に近く水産に関わる水産基地とされており、トラックやフォークリフトが頻繁に行き交います。
その為、訪れる際はこのエリアでお仕事をされている方々のお邪魔にならないよう注意しましょう。とくにトラックの往来が激しいため、道路に張り出した場所に停車しての撮影などは厳禁です。
これからも、一般の車両が立ち入り禁止などにならぬよう、十分にマナーを守って楽しみたいですね。
倉庫前の柵の向こう側には、目の前に東京湾が広がります。漂う潮の香りが、まさに海を実感。
とくに遮る物もなく、レンボーブリッジが横から大きく望めるロケーションは開放感たっぷりです。
豊海水産埠頭のマジックアワー
倉庫の建ち並ぶ埠頭の産業道路ですので日中はやや殺風景ですが、陽が落ちる頃、いわゆるマジックアワーになると、遠目に見える都心の景色の表情が一変します↓
暮れゆく空の向こう、埠頭から眺める都心のタワーマンションやオフィスビルなどの灯りがともり始めます。この時間にしかみることのできない景色。
なんだかすこし切なくなる、大好きな時間。
豊海水産埠頭|宝石のような夜景
レインボーブリッジの夜景と愛機DUCATI 1198s
↑豊海水産埠頭から見える東京湾の夜の景色。
レインボーブリッジやお台場方面の夜景がこちら。(倉庫側の赤色ランプに照らされて、ボディがやや朱に染まってる。)
都心の灯火ひとつひとつの輝きがうっとりするほど美しい。
まるで宝石のよう。
そしてバイク乗りとしては、愛機越しに眺める夜景って、とっても特別なものを感じます。あぁ…いつまでも眺めていたい(*´Д`)
陽が完全に落ちると、今立っている埠頭の周辺はほとんど灯りが無くなり、雪色の愛機も、東京の夜色に浸食されていきます。
真っ暗な闇の地から眺める珠玉のような東京湾の夜景。いま、このエリアだけ時間がゆっくり流れているかのような錯覚に陥って…なんだろう、ちょっと高揚します。闇に同化して、この景色をぼーっと眺めているだけで、なんだか日々の色んな悩みごとが癒やされていくよう。
じぶんにとって特別で、きっと必要な時間。
豊海水産埠頭|アクセス
豊海水産埠頭:〒104-0055 東京都中央区豊海町
◆バイク(車)での行き方
環状第2号線から入る場合
・汐留方面からは築地大橋手前で側道に左折
・晴海方面からは黎明橋の手前で側道に左折
※中央にある豊海水産埠頭(月島埠頭)は関係者しか立ち入れません
◆公共の機関でも来場手段はあります。
・都営大江戸線:勝どき駅から約1.6km(徒歩20分前後)
・バス:豊海水産埠頭で下車
上述の通り、豊海水産埠頭は観光地として整備されている場所ではありませんので、くれぐれも、付近でお仕事をされている水産関連の会社の方々のお邪魔にはならないよう、マナーをしっかりと守って夜景を楽しみましょう。